Outlook で ESC キーを無効にする方法


コメントにて以下のご要望をいただきました。


お世話になります。いつも有用かつ豊富な情報のご提供をいただき、ありがとうございます。
ドラフトの作成途上で誤って Escapeキーを押してしまい、メールを消失することを避けたいです。
Escapeを押した時点で、「変更を保存しますか」と聞かれますので、ここで[はい]ボタンを押せば問題ないのですが、つい誤って、[いいえ]を押してしまい、メールを消失することのないように
マクロで制御することはできませんでしょうか。
オプションでの自動保存は1分に設定していますが、運悪くこの狭間で大きな変更を行ったメールを消してしまうことを何度も経験しました。
よろしくお願いいたします。


ご要望の動作をマクロで実装するとなると、アイテム単位のイベントを使用する必要があり、かなり面倒なことになります。
しかし、単に ESC キーを無効にするというだけなら、マクロではなくても実現は可能です。

Office 製品のグループ ポリシーには DisabledShortcutKeysList という設定があり、これを設定すると特定のショートカット キーを無効にすることができます。
例えば、Outlook で ESC キーを無効にするには以下の設定を行います。

キー: HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\DisabledShortcutKeysList
名前: KeyMod1
種類: REG_SZ
データ: 27,0

データの “27” は ESC キーのキャラクター コードを表し、”,0″ は SHIFT や CTRL は使用しないことを意味します。
なお、この設定で無効化できるのはあくまでも Outlook における ESC キーのショートカットのみであり、Outlook 以外のアプリケーションや、Outlook であっても文字入力中の ESC キーなどは無効になりません。

Outlook で ESC キーを無効にする方法」への1件のフィードバック

  1. 早速のご回答ありがとうございました。元質問者です。
    おかげさまで、希望の動作に出来ました。
    法人の o365環境なのですが、DisabledShortcutKey というキーが元々存在せず、
    管理者ユーザで HKCUにエントリを作成しても、通常使用するユーザー環境の
    エントリには反映できないため、対応に少し時間がかかってしまいました。
    Outlook上では、Escapeキーが全体として無効になるので、誤ってメール文章を消失
    するリスクが無くなる反面、別の不都合が生じるかも知れませんが、しばし運用
    を続けてみます。
    まずは、お礼まで申し上げます。

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