メッセージで以下のようなご質問をいただきました。
Windows XP で Outlook Express を使っています。新しく Windows 7 のパソコンを買ったのでメールデータをコピーしたいのですが、Windows 7 に Outlook Express がありません。Outlook 2007 は入っているのですが、Windows XP の Outlook Express から Windows 7 の Outlook 2007 にデータをコピーできるのでしょうか?
Windows XP の Outlook Express から Windows 7 の Outlook 2007 にデータをコピーすることは可能です。一番手っ取り早いのは Windows 7 の「Windows 転送ツール」を使用することでしょう。Windows 転送ツールを使用すると、ユーザーの設定やデータ ファイルなどを Windows XP のパソコンから Windows 7 のパソコンにコピーすることができ、コピーされるデータの中には Outlook Express の設定やメッセージデータなども含まれています。そして、設定やデータを転送した後に Windows 7 上で Outlook 2007 を起動し、[ファイル]-[インポートとエクスポート] で [他のプログラムまたはファイルからのインポート] により [Outlook Express 4.x、5.x、6.x、または Windows Mail] を選択してインポートすることで、Outlook 2007 に Outlook Express のメールが転送できます。Windows 7 には Outlook Express も Windows Mail も入っていないはずなのですが、Program Files に Windows Mail というフォルダが存在し、Outlook 2007 でインポートするために必要なファイルがここに含まれているので、インポートだけはできるようです。
ポイントとなるのは、設定とメールデータを一緒に転送しているということです。Outlook 2007 のインポート機能では、Outlook Express のデータが保存されている場所を指定することができず、Windows に設定されている Outlook Express のデータ保存場所からインポートを行います。そのため、データだけをコピーしても、Outlook 2007 からではデータをインポートすることができません。Windows 転送ツールにより設定とデータを整合性を保って転送することにより、Outlook 2007 からのインポートが可能となるのです。
したがって、すでに Windows XP は破棄してしまっていて Outlook Express のデータだけが残っているという場合、上記の方法は使用できません。この場合には Windows 7 のパソコンに Windows Live メールをインストールする必要があります。そして、Windows Live メールにより Outlook Express のメールデータをインポートし、[Microsoft Exchange] にエクスポートすることで Outlook 2007 にメールデータを移行できます。なお、Windows Live メールでインポートを行うと、メールが [保存フォルダー]-[インポートされたフォルダー] の下にインポートされるのですが、このフォルダは Outlook 2007 でインポートする際にインポートの対象とならないため、Windows Live からエクスポートする必要があります。
Windows 7 の Windows 転送ツールの使い方や注意点などの詳細については、以下の Web ページをご覧ください。