Outlook 2007/2003 の累積的な修正プログラム 2009 年 2 月版がリリース


米国時間の 2/24 に Outlook 2007 および Outlook 2003 の累積的な修正プログラム パッケージがリリースされました。修正プログラムは以下のページよりダウンロード可能です。

  • 961752 Outlook 2007 修正プログラム パッケージ (Outlook.msp): 2009、2 月) 24
  • 965495 Outlook 2003 修正プログラム パッケージ (Outlook.msp): 2009、2 月) 24

そして、Outlook 2007 の修正プログラムでは、SP2 に含まれる予定だった大掛かりな修正が含まれています。詳細な内容は「968009 2 月) 2009年累積的な更新プログラムの Outlook 2007 の機能強化」に記載されていますが、機械翻訳でちょっとわかりづらいため以下で説明します。

パフォーマンスに関する修正

大掛かりな修正の一つはパフォーマンスに関するものです。パフォーマンスの修正は大きく分けると以下の4つに分類されます。

  • 全体的な速度の改善
  • 起動時の速度の改善
  • 終了時の速度の改善
  • フォルダやビューの切り替え速度の改善

全体的な速度の改善のためには、ディスク アクセスの I/O の修正とユーザー インターフェイスにかかわる修正が行われています。ディスク アクセスの I/O については、ディスクの書き込みキャッシュなどをさらに有効に活用したり、ディスクへの格納方法を変更したりという改善がされていますが、その結果以前と比べて 20% ほど PST や OST のサイズが大きくなるようです。もし、パフォーマンスを犠牲にしてもファイルのサイズを増やしたくないということであれば、下記のレジストリ設定を行なうことで修正プログラム適用以前の PST ファイルの格納方法を使用します。(詳細については 「968413 Outlook 2007: PST and OST files may be up to 20% larger after the February 24, 2009 Cumulative Update」を参照してください。)

キー: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\PST
名前: PreferCompactness
種類: DWORD
値: 1

また、ユーザー インターフェイスの改善に関しては、なるべく Outlook が「応答なし」という状態になるのを防ぐようにするため、いくつかの処理がバックグラウンドで実行されるようになっています。例えば、アラーム表示のダイアログで [アラームを消す] や [再通知] をクリックした際に、以前のバージョンではアイテムの変更が終わってからダイアログが閉じる動作だったものが、ダイアログを直ちに閉じ、アイテムへの変更はバックグラウンドで行なわれるようになっています。さらに、POP3 や IMAP4 での動作も変更となっており、POP3 ではメッセージを新しいものからダウンロードしたり、IMAP4 では本文のダウンロード中でも Outlook が応答できる状態になったりしています。

起動時の速度の改善のためには、起動時に不要な処理は後回しにするという修正が行われています。起動にかかる時間の要素にはさまざまなものがありますが、Microsoft のテスト結果では起動時間がだいたい半分になったとのことです。
ただし、修正プログラムを適用直後、最初に起動した際には起動に非常に時間がかかる場合があります。これは、上記のディスク アクセスの I/O 修正に伴う PST のファイルの最適化が実施されるためです。そして、一度最適化が完了すれば、以前よりも早くアクセスができるようになります。

終了時の速度の改善のためには、他のアプリケーションから参照されている場合の動作の修正が行われています。以前のバージョンでは、他のアプリケーションから Outlook のデータを参照しているような場合、そのアプリケーションがデータを開放しない限り Outlook は終了しませんでした。見かけ上 Outlook のウィンドウがなくなっているにもかかわらず、タスク マネージャで見ると Outlook.exe のプロセスが残っているという状況の多くは他のアプリケーションの影響によるものです。しかし、この修正プログラムの適用後は、Outlook は他のプロセスから参照されていたとしても、ユーザーの終了という操作を重視し、終了処理を行ないます。そのため、Outlook を一度終了してから再度 Outlook を実行しても起動してこないという問題や、正常に終了したはずなのに Windows を再起動すると前回の正常に終了しなかったという警告が表示されるというような状況が発生しづらくなります。
ただし、Outlook Live Connector 12.1 を利用している環境では、この修正が有効となりません。

フォルダやビューの切り替え速度の改善のためには、日付によるソートのための特別なインデックスが追加されています。これにより数万のアイテムが一つのフォルダにある状況でもすばやく表示できるようになっています。ただし、修正プログラムを適用後に最初にフォルダを開いた際にインデックス作成で時間がかかる場合があります。
なお、この修正が有効となるのは Exchange Server のキャッシュ モードを使用している場合や PST を使用している場合に限られます。

予定表に関する修正

大掛かりな修正の二つ目は、予定表に関するものです。Exchange Server のキャッシュ モードを使用している場合に発生する以下のような現象に対応するため、同期のロジックが修正されました。

  • 会議が重複する
  • 会議の開催者と出席者の会議のバージョンが異なる
  • 会議が消える
  • 削除した会議が復活する (主に例外アイテム)
  • 開催者が削除した会議が出席者の予定表に残り続ける

また、他にも数多くの予定表に関する修正が行われています。

なお、この修正プログラムを適用する前の Outlook 2007 には [予定表のタイム ゾーンの変更] という機能がありましたが、修正プログラムを適用するとこの機能が削除されます。修正プログラムの適用後にタイム ゾーンの変更が必要となった場合は、下記の URL より Time Zone Data Update Tool for Microsoft Office Outlook をダウンロードして実行します。

   http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=e343a233-b9c8-4652-9dd8-ae0f1af62568

まとめ

上記のように、今回の Outlook 2007 の累積的な修正プログラムは、”ほぼ SP2” と呼んでも良いのではないかというぐらい大掛かりな修正や数多くの修正が含まれています。したがって、組織でこの修正プログラムを適用するという場合には事前に十分な検証が必要です。特にキャッシュ モードや PST を使用している場合に、初回起動時に時間がかかるというのは大きなインパクトになる可能性がありますので、事前に周知徹底してから適用したほうが良いかもしれません。

一方、家庭で使用しているような状況では、パフォーマンスの改善は大きなメリットですので、適用をお勧めします。

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